2017年6月20日

速度ふたつめ【ダー|リ|ンド|ール】

概要と注意
ニコ動で投稿している松の人力の中で、1と3のあるストーリーに基づいた投稿作いくつかの背景語りのようなものです。(動画まだ未完だけど)
曲単位でどうとでもとれるようにできればしたかったので繋がりとか別にいいって方は気にしなくていいし、基本好きに解釈どうぞ!知りたければもちろんどうぞ!って感じのやつです。主に何がどうなってんの?って思った方向け。
速度が喋る形で書いてるので苦手な方はすみません。

前の→速度ひとつめ【神|様の|憂|鬱】

速度ふたつめ【ダー|リ|ンド|ール】

「何が来週だったんだ」
「よくある締めだからしかたねーって」
「まあいいや……次何だっけ」
「これこれ」

【松人力】ダー|リ|ンド|ール【長男三男】

「一応の停戦からのすれ違い回?」
「そうとも言う」
「で、これは歌詞で分かる通りに主張を述べ合っているワケだけども」
「本意は伝わってないっていう」
「最悪な例」
「だね」
「主張まとめてそれぞれ言った方がいい?歌詞順がいい?」
「えっ……じゃあ歌詞順で」
「じゃあ茶番行きま~す」
「出てくから!って僕が宣言したのちの話し合おうぜの会話ね」

「……だってさ、お前、そんなことしたって結局辛いだけじゃん。お前がいくら普通を目指したって俺達が俺達である限りただの夢物語だし。……嘘つくなよ、お前だって本当は……」
「……お前の居場所はここにあるのに。俺はこれ以外いらないのに、離れたって後悔するんだって。……お前も、そうじゃなかったの」

「嘘ってなんだよ……。僕にはお前が何考えてんのか分かんないし、何を求めてんのかもよく分からない。どうして僕らに執着するの」

「分かってるだろ、ここにある以上俺らはこのままであるべきで、自由なんか」

「はあ?だからてめーが何言ってんのか俺にはわかんねーって言ってんの!何でそれが分かんないかなあ!」

「……」

「お前の言うそのよく分かんねー理論なんかさあ!気にしてんのだってお前だけなんだからさあ!だから、行けるよ、僕はどこだって行けるよ……行きたいよ。僕も、お前も、ねえ」

「お前は俺のやってきたこと全部無駄だと思う?」

「え?」

「このままでいようとは、思わないの」

「……うん」

「いいよ。……ただ、お前が覚悟決めてんなら、味方が居なくてもそれでもいいって言うんな──」

「……!ありがとう準備してくる!」

「……」

「……あれ?」

「茶番終わり~」
「つまり~?」
「俺は"そこまでの覚悟なんて無いんだろ?だから馬鹿はやめろ"と暗に言っています」
「僕はイエスの返事のみを聞き入れたし、ついでにお前がうだうだ言ってる意味を九割がた理解していません」
「俺はお前が知っているし理解してると思っているので噛み合わなくてイライラしています」
「そうして僕はその後地獄を見ます」
「いい気味だ」
「ムカつく顔しやがって」
「いや、ていうか、ていうかさ、なんか雰囲気に呑まれちゃったけどこんな神妙じゃなかったよね?実際もっと要領を得なくて言い合いに近かったよね?」
「多分大体合ってるから問題ないって、多分」
「別にいいんだけどさあ……」
「間違ってはないからいーじゃん」
「まあいいや……あと喋ること何かあるっけ」
「俺がつまりどう考えてるかの話とか?」
「え?どう考えてるって、僕らのことほんと好きだな~くらいの話でしょ?」
「ん~?あれ?前回の聞いてなかった?」
「それだけってのは流石に冗談だけどそれはそれで事実だろ?」
「やっぱお前俺に夢見てるよな?」
「は?んなわけないじゃん何でお前に夢見なきゃなんないんだよ」
「え、ええ~……?いやまあ好きですけど、ええ~……」
「……」

「……もう終わる?」
「おわりおわり!お前は母さんが手伝い呼んでたから行って来い!」
「何で僕が!?お前が行けよ!」
「俺昨日買い物手伝ったし~」
「くそ~……」

「行った?……行ったな、はい」
「はい、お兄ちゃんです、あいつの前で喋っても別に構わねーんだけど面倒そうなので俺だけで喋ります」
「俺がその世界をどう見てるか、って話。メタっぽいのかな、あとこれもこのお話独自の設定だからね」
「まず、制作者その他に望まれる限り俺達兄弟は一緒であるべきで、そう仕向けられる」
「アニメが終わってもまだ放られてはいないし、そうあるべきだという像がある。え?二期?これはそれ決まる前の話だったの!でもやったねよろしくね!」
「ん、だからわざわざ離れようとするべきじゃないし、離れたところで戻されるのが関の山。する意味がない。無駄にしかならない。俺はあいつにそんな真似させたくなかった、そしてそれ以前に」
「六人揃ってる、これは自分達がここにある理由そのもので、何であいつがそれを踏みにじろうとしているのか、俺はそれに苛立っていた」
「多分変えようと思えば変えられたのかもしれない、特に俺が動けばもっとその確率は上がったのかもしれない。でも俺も縛られてる、そうあるべきなんだと思い込んでる、そういう存在なんだと諦めてる」
「俺は皆がそう思っていると思い込んでるし、知らないなんて思っちゃあいない」
「事実俺しか知らなかったんだけどね」

「う~んこんな感じ?」
「いや~一人ってやりづれーの!何かいいそびれてたらごめんね!」
「あ~……」
「あっ、あとさ」
「一回目でもあいつが言ってたけど、今喋ってる俺達と解説の対象の俺達は同一人物だけど同一人物じゃない、俺達に記憶はあるけどあの俺達はこの俺達ではない、だからボロクソ言うよ、そういう理解でよろしく!じゃあねえ~」

「待って待って言い忘れあった」
「"俺のやってきたこと"っていうのはここに必要ではないもの、そんな感情願望その他を全部切り捨ててきたこと」
「じゃあ今度こそまた次回~!」

次の→速度みっつめ【悩|め|るAの事|情】

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